10月30日~11月1日に三重県四日市市にて開催された全日本選手権に参加してきました!
競技結果
まず始めに結果からお伝えすると
- 団体2位
- シンクロ優勝
- 個人4位入賞
でした!
ただ、そもそも「トランポリン競技の勝敗ってどうやって付けてるの?」
と疑問に思われた方は下の記事を見てみてくださいね♪
前置きはこのくらいにして、時系列順にそのとき感じた感想などを書いていこうと思います。
公式練習日
全国大会規模のトランポリンの大会は必ず、公式練習日という日があり、実際に本番演技をする会場の台で練習をする日が設けられています。
今回は全日本選手権ということで、サブ会場とメイン会場の2会場設置されているパターンだったので…んーーー…
サブとメイン?何それ??ってなりますよねw
簡単にいうと、サブ→練習会場 メイン→本番会場 です。
まずサブ会場っていうのが、
「選手が本番前のアップや練習をする会場」です。
んで、メイン会場が
「選手が実際に演技をして審判に見てもらう会場」っていう感じです。
Youtubeの配信などではメイン会場での本番の映像しか流れないのですが、ご安心ください。みんなちゃんとその前に練習しています。笑
せっかくYoutubeの話題も出たので、
全日本選手権のYoutubeのリンクはっておきます!
ただ、映像が定点カメラで撮り続けたライブ映像なので無音でシュールかつ途中にかなり空き時間ができてしまったりしていますが…雰囲気は伝わるかと思います!
ガチガチの1日目
さてさて大会1日目は個人予選&シンクロ予選の日です。
個人もシンクロも第1演技、第2演技と2回演技をするので、
合計で4回、審判の前で演技をします。
これ、選手にとってはなかなかハードです。
「選手殺しのスケジュール」なんて言われているほど…
まあそんな1日目なのですが、
1日目の前に付ける効果音を何にするか、かなり悩みました。
いろいろな気持ちが入り交じっていたのですが…
大きな原因としては2つ
- ひとつは去年のこの大会の結果が散々だったこと
- もうひとつはこの大会でクラブを移籍することが決まっていたこと
1つ目については去年の全日本選手権、私のトランポリン人生ワースト3を競うレベルのとんでもない結果でした。
去年→個人シンクロ全て失敗。全部着地ミスか演技中断のミスをしました。
まあ当然今年も同じような結果になったら、この全日本選手権という大会に対して何らかの不安をこの先も抱えていってしまうだろうなという気持ちがありました。
そして2つ目の原因のクラブの移籍について。
こちらは前回の記事でもちらりと触れたのですが、全日本選手権を最後に、競技を始めたときからお世話になったクラブから新しいクラブへ移籍をすることは既に決まっていました。
この2つの要因があって、大会前なんと4日で3キロ体重が減りました。笑
自分でも尋常じゃないなとは感じたものの、逆に軽くなって跳びやすくなったわ~ラッキ~くらいで考えとこと思うことにしました(現実逃避)。
個人予選と団体
さて個人の予選ですが、この点数で団体の順位が決まるため、たぶん大会全体を通して1番緊張していたと思います。
団体競技は、最大4名が1クラブの団体メンバーとしてエントリーできて、そのメンバー中上位3名の個人予選得点の合計で団体の順位が決まります。
つまり、団体メンバー中2人以上ミスったらアウトというわけです。
団体は、大きなミスをしなければメダルは狙える計算だったので、自分が絶対に失敗しないで、次の順番のメンバーに良い形でバトンパスするぞっていうことしか考えていませんでした。
大会前に掲げた目標もみんな「団体メダル」でそれぞれが意識をしていたと思います。
全選手が個人の予選を終え、団体の結果は2位。
自分たちもこの結果にすこし驚きつつ肩の荷がどっと下りた気分でした。
団体の結果が分かったときの感想は
「仕事した~~~」
自分の今回の役目の半分終了したきもちでした。
疲れの混じるシンクロ予選
個人が終了し、団体の結果を知ったのはシンクロのフリー練習が始まるくらいの時間。半分安心と、半分まだ今日やること残ってるよって気持ちで少し複雑でしたw
シンクロは2人で別々のトランポリンを使ってタイミングを合わせて同じ種目をします。
となると当然、個人で跳んでいた時とは違う台で跳ぶ人が出てきます。そういった選手の感覚合わせや2人で合わせて跳んだときの微妙な感覚修正などをフリー練習で行います。
その後あらかじめ決められた順番で本番をしていきますが、朝から始まっているこの大会でシンクロの本番をするのは18時半すぎ。すっかり日も暮れていました。
シンクロはまず決勝に残ることを意識して練習通りやろうという気持ちでいったのですが…本番でタイミングを合わせきれず点数も伸びず。
自分たちの演技を終えた時点で6位?くらいで決勝は8位まで。
祈るような気持ちでいました。
結果首の皮一枚つながって8位。ギリギリ決勝進出できましたが、安心と同時に出た正直な感想が
「疲れた…寝たい…」
でした。w
気合いの2日目
大会二日目。朝起きて真っ先に思ったこと
「腰めちゃくちゃ張ってる…」
おばあちゃんか。って感じですが、
1日目のシンクロ予選のあと、個人の準決勝進出者のフリー練習の時間が設けられていて、しっかり跳んでしまいました。おかげで2日目に対する不安な気持ちは取れましたが、完全に跳びすぎです。
ただもうここまで来たらやるしかなかったので
やるだけやってこよ~ケアしたらなんとかなる~という気持ちで臨みました。
中3の全日本選手権で人生で初めてぎっくり腰をやってしまったときの事を思い出しましたが、腰の不調とはもう長いつきあいなのであまり焦りはしませんでした。
個人準決勝
2日目のスケジュールは
個人準決勝(上位24名)→シンクロ決勝(上位8組)→個人決勝(上位8名)の流れで進みます。
正直個人はしっかり決めても決勝いけるかわからないと思っていたので準決勝が今大会の個人のラストと考えていました。
個人準決勝は午前中にやるのですが、腰が張ってる上に朝から…身体はちょっとしんどかったです;;
ただもう個人に関しては自分のやることやるだけだーーっていう気持ちだったのでプレッシャーとかはありませんでした。
個人準決勝、身体はしんどかったものの、気持ちはすっきりしていたので思うように演技ができ、終わった後号泣w
結局、7位で決勝に進めたのですが…演技が終わった瞬間はクラブ最後の個人が終わったーという気持ちだったので涙と一緒にいろいろな気持ちが出てきました(TT)
シンクロ決勝
シンクロ決勝は、前日の予選があまり良い出来ではなかったので正直くやしかったし、今日こそ練習通りに決めてやるっていう気でいました。
もちろん、多少の緊張はありましたが、シンクロのパートナーに「自分に任せて!」って言うくらい、珍しく自分で自分にプレッシャーをかけにいきました。
今回シンクロのパートナーになった子は全日本規模の大会でシンクロを組んだのは初めてで、その子自身決勝に進むのも初めてだったのですが、
個人的にその子には普段のメンタル面での支えになってもらってたりお世話になってたので
決勝でしっかり決めた時の爽快感を経験して欲しいと思っていました。自分ができることでその子に恩返しをしたいっていう気持ちが強かったです。
そのくらい強い気持ちで臨んだこともあってか、決勝本番で練習通りぴったりのタイミングで演技をすることができ、結果優勝!
点数が出た時は意外と冷静で、
「ちゃんとやったしまあこのくらいの点数は出るよね」という感覚でした。
というのも、事前に昨年の全日本のシンクロの決勝の点数と、練習通りに本番演技したら自分たちがどのくらい点数が出てその結果がどの順位かも把握していたので
事前の計算に間違いが無かったと思ったし、自分の感覚でやってきたことへの答え合わせが数字でできた感覚でした。
大会に対して一喜一憂することが少なくなるかもしれませんが、計算も事前準備の1つで、そこができていたから自分にとっての「想定の範囲内」の幅が広がっていた気がします。
下克上!なんて言われましたが、結果だけみたらまさにそんな感じwって思ってました。
個人決勝
個人決勝は身体の疲れがピークで本番前の練習でろくに跳ばずに本番を迎えました(本当に1回軽く跳んだ程度になってしまいましたw)
本番中は特に何も考えてなくて、本当にこれが今のクラブの私で跳ぶ最後の瞬間か~と、緊張もせず異様なまでに落ち着いていたのは覚えています。
疲れがピークに達しすぎて、練習も全然できなかったのですが不安も無く、ラスト1回の集中できていました。
演技が無事に終わってここでも号泣。
実はシンクロ決勝のあとも一泣きしたので、2日目に関しては1回本番を終えては泣いてる変なやつになってました…。
最後の最後までやりきって、コーチとクラブへのありがとうの気持ちと涙がどばーーーーーっと出てきたような感じでした。
考えてみれば競技を始めた小4から今まで12年半クラブにお世話になって、
ポンコツだった頃から一つずつ育ててくれたコーチに感謝!きつい時にたくさん支えてくれた仲間に感謝!
勝利に繋がった要因
大きく2つあるかな、と。
- 今までのいろいろな経験をフルに活かせたこと
- 焦らず欲張りすぎなかったこと
1つ目は、大会全体をとおして競技を始めたころからのいろんな経験を場面毎に出せたんじゃないかな~と。
例えば、
- 公式練習の日の台の合わせ方
- 8位通過のシンクロ決勝
- ぎっくり腰寸前の腰の張りへの対処
このあたりの対処は今までの経験があったからこそ、変に不安がったり緊張しすぎたりすることもなく対処出来たと思います。
2つ目に関してはちょっと消極的じゃない?と思われるかもしれませんが、
試合のときは何もしなくても結果を意識してしまうもので、私は隙あらば欲張りにいって自滅するタイプなのでw
慎重に確実にやることをやって結果がついてきた今回の流れが一番あるべき状態というか、すごくスッキリする流れで大会を終えられました。
個人が4位であと一歩、惜しいとも言われたのですが、今の自分の実力で4位は十分、それ以上の結果はちゃんと点数にこだわってやってから狙って取りに行きます!
逆にここで自分の実力以上の良すぎる結果が出ちゃったらそれはそれで燃え尽きそうだったので良かったなという自分の総評ですw
今大会は全体的にいろいろあった大会なのですごく長くなってしまいましたが…ここまで読んでいただきありがとうございます!
part2ではこのあと12月に開催されたジャパンオープンについて書いていきます。全日本との比較も書いていこうと思うのでぜひそちらも見てみてください♪