アスリートのつぶやき

【やる気スイッチ】思考で感情をコントロール 内発的動機づけが生む”質の良いやる気”

【やる気スイッチ】思考で感情をコントロール 内発的動機づけが生む"質の良いやる気"

突然ですが、皆さんはやる気があったり無かったりすることって無いですか??

このやる気をコントロール出来れば、常に一貫して行動できるのではないでしょうか?

今回は僕なりに”やる気“について考えていこうと思います。

やる気スイッチ

何だかやる気が出ない、モチベーションが続かない状態から脱却したい!そこのあなたに!! 参考に見て頂ければ嬉しいです。

また、皆様が考えるやる気についても教えて欲しいです!私はこう思うみたいなのがあればどしどし送ってください。待ってまーーす!!

やる気と根性の関係性

困難に遭遇した時、昔からよく親に”根性を出せ“と言われました。

根性とは、僕なりには、人に負けない強い気持ちみたいなイメージでふんわり捉えていましたが、最近は少し変わった印象を持っています。

根性とは何なのか

それは、根性=やる気の強さなのではないか。 

【根性がある人】というのはやる気の強さが高い人、【根性がない人】と言われるのはやる気の強さが低い人という事ではないのかなと思ったのです。

やる気の強さが高い人は、その場の気分ではなく、継続してやり抜く印象を持ちます。やる気の強さが低い人は、単発的で困難が立ちはだかれば直ぐに諦めたり逃げに走るのではないでしょうか。

ジーケーラインのアスリート社員には、このやる気の強さが高い人達が集まっていると思います。何かに取り組む時、挑戦する時、それ以外でも、日常を過ごしていく上で心の持ち方というのは1番大切だと最近は思うのです。

要はこのやる気の強さで行動量が変わってくるのです。

内発的動機づけが生むやる気

僕の好きな元K-1チャンプの魔裟斗選手は、現役時代の練習量が凄かった事で有名ですが、実はすごく辛く、いつ辞めようかとずっと考えていたそうです。

ただ、なりたい自分の姿が明確にあり、格闘技に対する自信もあったので、3年間は死ぬ気で取り組むと決め、死ぬ気で取り組んでダメだったら仕方ないと思い、20歳の時に勝負に出たと語っていました。

やる気の強さが高い人は内発的な動機づけが出来ていると思います。
報酬や評価で動いてるのではなく、その競技に対して関心が高かったり、本当に好きでやっているという事が多く、好奇心や向上心も高いことで継続的に努力できるのではないでしょうか。

また、「出来そうだな」「いけそうだな」という自己効力感が強いかなとも思いました。

トップの選手を見ていると、大きな目標に対しての道筋、つまりプロセス目標が明確化されています。イメージと現実を埋めていく作業が繰り返されているからこそ、試合でも結果が出ていて、さらにそれが繰り返される事で大きな自信が生まれているのではないでしょうか。

つまり、やる気のスタートはこのようなことだと思います。
すぐに「よし!やろう!」と思える目標を設定して、それを実行する→小さな成功体験を積んでいきクイックウィンを増やす→「いけそうだな」「やれそうだな」の自己効力を感じる事ではないでしょうか。やる気は無理から出るわけでは無いと言う事ですね。

心・技・体の【心】

僕は最近、心・技・体のバランスを意識しています。その中でも【心】の部分は一番難しいかなと思います。

心=欲求、思考、行動

感情のままに行動するのは失敗しやすいのではないかと考えています。感情は思考によってコントロールが可能です。

僕もそうなのですが、育った環境や過去に体験した事、親に言われてきた事などは自分の中に深く根づいていて、思考パターンや行動パターンが固定化している事が多いと思います。それに対して、新たに取り組むことは、センスがあると言われる事は多いものの、その一個先に行けなかったり、あと少しなのにチャンスをつかめないみたいな所があると感じています。

その先に行くには、思考によって感情をコントロールし、根本的に行動パターンを変えていく必要があるのだと考えています。

ネガティブな発言はネガティブな思考に繋がります。

“言語的説得”言わば自分を励まし奮い立たせる為には、どんな時であれポジティブな発言を心掛ける。これは無理やりにやるでオッケーだと思います。自分で積極的にプラスの情報を集めていくのと、それに加えて周りからの励ましもネガティブな思考をはねのけます。

海外のスポーツの練習ではコーチが選手に「おまえは天才だ」「必ずやれる」「あなたが世界一だ、努力の賜物だ」とほめまくるスタイルが多いみたいです。

つまり、現状を変えたければ、それまでの思考や行動パターンとお別れすることが必須なのです。

何でも後回しにしてしまう癖がある人は、すぐに行動に移すようにする。
あと少しのところで負けてしまう試合が多い人は、試合のレベルを少し下げてでも勝ちの体験を増やす。
そうすることでネガティブな思考から脱却するのです。

質の良いやる気

先ほど内発的動機づけについて軽く触れましたが、これは【自ら進んでやる】ことで【ワクワク】といったポジティブな感情での行動につながります。

それに対して外発的動機づけは、【やらされている】【マンネリ】といったネガティブな感情での行動につながりがちです。

スポーツで上を目指す過程でも動機は人それぞれですが、内発的な動機づけであれば”質の良いやる気”だと言えると思います。外発的動機づけはどちらかと言えば”質が悪いやる気”に分類されるかなと思います。

質が悪いと、例えば試合で負けた時、負けて悔しいという感情より不安が強くなったり、創造性が悪くなったりします。言われたことをこなしているだけだからだと思います。

人生は選択の連続であって、【自分でするしかない】【自分がする】と言う主体的な意識から自己決定の連続体になることが必要で、その上で人との関係性を築き、自分の有能感を獲得していく。これが内発的動機づけが高くなる理由かなと思います。

自分の人生を切り開いて行くのは自分自身

この考え方はスポーツだけでなく色んな場面に活きてくると思います。出来るだけ自分の工夫や行動に期待するようにしてランキングや結果に期待はかけなくていいと思います。ただ、【よし!やろう】と思った瞬間に外からの要素も入ることが多いと思います。そんな時でも切り替えて5分後やろうと自己決定していくのです。

最後に

やる気の強さが高ければ結果が出やすいと僕は考えます。

やる気を出すのもトレーニングが必要で、心の部分を整えていく作業なのです。時間は過去→現在→未来へと進んでいきますが、なりたい姿が未来だとすると、時間が逆に流れていく感覚が必要なのでは?と、ふと思ったのです。大きな目標だけがあるだけではなく、そのためのプロセスが大事ということですね。

その迷路みたいな道のりからゴールが少しでも見えた時「いけそうだな」「やれそうだな」と感じるわけでやる気はそのプロセス目標のアクションと関係していると言う事です。

やる気をコントロール出来れば大きな成功体験が得られると思います。大きな成功体験からまた、大きな自信が生まれ、やる気の強さも高くなり、トップアスリートに成長できるのではないでしょうか。

とは言っても、これもトレーニングなので、直ぐに自分に落とし込むのは難しく、すぐ成果が出るとも限らないです。なかなかこの年になって自分を変えるのは難しいですが、実践あるのみですね。1日1日を大切にしようと思う今日この頃です。

皆様読んで頂きありがとうございます。やる気について思うことがあれば教えてください! 人生は山あり谷ありですが一生懸命に生きていきましょう!

宋尹学(ソン ユナ)inトルコ

ABOUT ME
2021年4月入社 朝鮮のナショナルチームに所属しながら空手してます! 競技の事や仕事と競技の両立において有意義な情報を発信していこうと思います!