競技活動

《ボクシングの減量》まったく飲み食いしない?意外と知らないボクサーの減量法

皆さんこんにちは!プロボクサーの健介です!
今回は、減量について書いていこうと思います!!

皆さんは、プロボクサーの減量に対してどんなイメージを持っていますか?
何日もご飯を食べられない…、水も飲むことができない…なんてイメージを持っている方も少なくないと思います。

実際、自分もボクシングを始めるまではそんなイメージを持っていましたし、初めて減量に取り組んだときにかなり痛い失敗をしたこともあります…

なので今回は、減量の基本的な考え方を、今までプロで10戦してきた僕の視点からお伝えしたいと思います!!一般の方でダイエットしたい!!っていう方にも通ずる部分も多々あると思います!ぜひ最後まで見ていってください!

どうして減量するの??

そもそも、なんで減量ってするの?ってところから話してみようと思います。

一言でいえば、「みんなしてるから」です!!w

競技とか団体によると思うんですけど、日本のプロボクシングって、試合の前日に計量があり、そこで契約体重をクリアすると、当日までにどれだけ体重を戻しても基本的にペナルティなどはありません。なので、戻せる人はかなりでかくなって当日の試合を迎えます。

けんすけ

当日体重差がありすぎて全く違う階級の人と試合するってなったら…
結構恐ろしいですよねw
なので、自分と同じくらいの体格の人が集まる階級に少しでも近づけるように減量しています。

余談ですが、そう考えるとヘビー級の選手たちって本当にすごいですよね。90.72㎏以上の無差別階級です。体重20㎏差とか、身長が10㎝以上差があるとか全然平気であるので、まったくの別競技にも見えてしまいます。

減量の考え方

減量中はほとんど食べないの??

ではここから、実際の減量の考え方についてお話していこうと思います。

減量中も、全然ごはん食べます!!!

これ、減量中のとある1食です。
皆さんが思っているより結構多くないですか???

けんすけ

これは減量スタートしたばかりの食事で、ここから少しずつ量を落としていく感じになります。

しっかり食べないとカロリーが足りなくて練習できなくなります!練習量を考えながら全体の食事量をコントロールしていくっていう感じで減量していきます。

水も飲まない!は前日だけ

そして、水も飲みます!!
体内の2%の水分が失われるだけで運動パフォーマンスが落ちるといわれていて、とにかく脱水には気を付けなければなりません。水分をしっかり摂らないと体調を崩すだけでなく練習の質もどんどん落ちます。

けんすけ

水は0キロカロリーです!!水分も何を飲むかが大事になってきます!!

水を飲みすぎると体重は増えますが、脂肪が増えたことにはなりません。その日の体重を気にしすぎると自分の減量がうまくいっているのか不安になることもありますが、そこまで気にしません。

大事なのはなぜ増えたか、なぜ落ちたか、原因がわかるようにすることだと思います。ここは自分の中でも常に模索していますし、人によって変わる部分になるので自分で試行錯誤して見つけていくしかないと思います。

ただ、計量は体組成ではなく体重が見られるので、計量の前日は水もほとんど飲まないこともあります。最後は我慢。気合いになりますw

どれくらい体重が戻るのか

そうやって徐々に体重を落としていって、私は大体8~10㎏ほどの体重を6週間で落とします。

では、前日計量から試合当日で大体何キロもどると思いますか???

私の場合は、大体4キロ戻ります!!

今のところはこれが体感的にもいい数字です。
以前もっと体重を戻そうとして、無理して食べた時があったんですけど、結局全然増えなかったし、何なら試合前おなかが張りすぎて体調悪かったです。

けんすけ

自分の胃の弱さを痛感しました…
戻せるだけ戻せばいい!!ってわけでもなくて、そこは体感も非常に重要になってくると思います。まだまだ模索中ですが、ここが結構難しい。

ちなみに戻る人はもっと余裕で戻ります。7キロ8キロ余裕で戻る選手もいます。体には本当に悪いですねww

適正階級って難しい

ちょっと余談になるんですけど、自分が一番力を発揮できる階級を見つけるのって本当に難しいんですよね。

体重を落としきれるギリギリの階級がその人にとって適正な階級とは限りません。一番大事なことは試合の日にベストなパフォーマンスが出せる階級を見つけることです。

トレーニングを積んでいけば、体も常に変化をしていきます。特に若い選手は1,2年で体の大きさが大幅に変わります。そこの見極めがとっても難しくて、逆に自分に一番合った階級を見つけることができれば、いい成績を残す確率が大幅に上がるとも言えます!!

今後も自分の体の変化を見ながら、適正階級を常に探求しようと思っています。

まとめ

ここまで話してきましたが、要は体調を崩してしまうような、過度な食事制限は、競技のパフォーマンスの観点から非常によくないということです!結局はバランスが大事ということですね!!

けんすけ

デビュー戦の時、ビビッて早く落としすぎて1か月前から体調不良を起こしたことがあります。とにかく落とせばいいと思っていたので引き起こされたミスだと思います。
無知は怖いし、イメージとか感覚だけで減量するのって全くうまくいかないんだなと痛感しました。

どれくらいのペースで落としていくのかも人によってさまざまです。私は6週間ですが、もっと時間がかかる人がいたり、逆にもっと短い期間で落としきれたりする人がいるかもしれません。体は人それぞれなので、自分に合った方法を模索することが大事だと思います!!

いかがだったでしょうか??

減量に対するイメージも変わった方も多いんじゃないでしょうか??
なんだかんだ言っても減量ってやっぱりきついですw
ただ、少しでも楽にできるように、また練習と試合当日のパフォーマンスが落ちないように、筋肉を落としすぎずにどれだけ落とせるかをずーっと考えています。

減量を助けてくれる、栄養指導の方とかも結構たくさんいらっしゃいます!格闘技をやっている方で減量困っているって方がいらっしゃったら、調べてみて情報を集めるのもとってもいいと思います!!

最後まで見ていただきありがとうございました!!

ABOUT ME
2022年 4月入社 ringside fitness gym所属のプロボクサーです。 仕事と競技どちらも頑張りますので応援よろしくお願いします。