みなさんお久しぶりです!トランポリン競技のゆうきです!
いや~~すごいタイトルが来ましたね~~
今回は私の体験談を赤裸々にお伝えしたいと思います!
この記事を読む前に
今回の記事は読む人によってはかなりハードな内容というか、ぶっささる内容もあるかもしれません。わたし自身、ギリギリまで伝え方や表現に迷いました。
記事を読んでいる中で、少しでも「嫌だな」「もやもやするな」「読みたくないな」と感じたら、その時点で迷わず離脱してくださいね。無理は禁物!
摂食障害と競技とわたし
まずはじめに、わたしの場合は7年ほど「過食嘔吐(無理な量を食べて吐き出す行為)」を繰り返していました。
ちなみに、(病気として診断を受けるのが怖かったので)「神経性過食症(摂食障害)」と正式に病院で診断を受けたわけではありませんが、明らかに食事との付き合い方が異常でした。
競技について
トランポリン競技は、体操競技やフィギュアスケートと同じように「審美系競技」で、簡単に言うと、演技を審判に採点してもらって優劣を競う競技です。
試合ではレオタードを着用するので、良くも悪くも体のラインがはっきりと見えます。
また、トランポリン競技はアクロバティックな回転技を繰り出す競技のため、体重が増えたり肉付きがよくなると動きや見た目に影響があることも確かです。
そんなこんなで、小学生のころから「痩せているのが正解でそれが正義」「体重が増えることは悪いこと」という価値観が体の隅々まで染みついていました。
体重管理が難しくなり目的を見失ってしまった高校時代
体重のコントロールが難しくなったのが中学3年の終わり~高校生になってから。
「女の子」から「女性」の体に変わっていく期間なので、体重が増えたり、見た目がふくよかになりだしたり、今思うと人間としてごく自然なことですが、当時のわたしは変化を受け入れられずに少しずつ、けれど着実に、自己嫌悪に陥っていきました。
「太った自分に価値はない」と思い込み、お昼に野菜ジュース1本で朝から夜まで動き続けたり、無理な食事制限とその反動による過食を繰り返すようになっていました。
高校2年生の時にはじめて自分で自分の口に指を突っ込み、食べたものを吐き出しました。20~30分ほど、トイレで嗚咽を繰り返してようやく出てきたときに、涙と鼻水とよだれでぐちゃぐちゃになった顔で「やっと出た~~~」とつぶやいたことを覚えています。
初めのころは「これで太らなくて済む」という思いから気分が高揚し、練習の調子も良くなることも多かったように感じます。
しかし、嘔吐の代償は大きく、吐いた後は手足の指先の感覚がふわふわしたり、再びお腹がすいてイライラしてまた食べて吐くといったことを繰り返すことも増えていきました。
「太ってはいけない」「太った自分を見られたくない」
そのような思いが先行し、本来は競技のパフォーマンスを上げるために体重管理という手段を用いていただけなのに、いつの間にかそれ自体が目的にすり替わってしまっていました。
前置きが長くなってしまいましたが…ここからが本題!
改善までの道のり
きっかけは意外にもPMS
わたしはPMS(月経前症候群)がひどく、生理前になるとイライラや不安感などの精神的な影響が大きく出るのに加え、慢性的な眠気、大学生のころは腰痛・頭痛・膝から下の筋肉全体に痛みが出てしまうなど、まともに練習ができなくなる日が続きました。
PMSに悩まされていて、なんとか改善したいと思っていたわたしは、社会人2年目の冬頃に女性ホルモン専門家の先生にセミナーのお誘いを受けて即決で受講を決めました。
その講座の中で、PMSの諸症状は「栄養不足」から症状が強く表れている可能性があるというお話を聞きました。
「今、栄養をちゃんと摂れていなくて症状が強く出てしまっているのではないか?」
「食事を改善すればおのずとPMSの諸症状も和らいでくるのではないか?」
わたしの中でそんな発想が生まれたことが、食事を改善しようと考えるきっかけになったと今では思います。
食事と向き合うための試行錯誤
当時までで既に6年以上続いていた過食嘔吐を「はい!今日からいきなりやめてみましょう!」ということはもちろん無理だったので、できる範囲で少しずつをモットーに試行錯誤を始めました。
わたしが特に意識してやったのは下記の4つ!
- 1回1回の食事に「手間」をかける
- 積極的に友人と外食をして「1食分の量」を体に叩き込む
- 「痩せる食べもの・太る食べもの」の概念をなくす
- 食べることに罪悪感が出てしまいそうな時の「代替食品」をそろえておく
1回1回の食事に”手間”をかける
自分で食事を準備する時の条件は「主食・主菜・副菜をそろえて可能な限りたくさんの食材を使うこと」。
食事の準備には時間もかかりましたし、面倒に感じることも何度もありましたが、「こんなに手間をかけて作ったんだから食べた後絶対に吐きたくない!」と思うくらい徹底して準備に時間をかけました。
積極的に友人と外食をして「1食分の量」を体に叩き込む
はじめのころは、満腹中枢が完全にいかれてたので、「おなかいっぱい」の感覚に頼って食事をすることがむずかしかったです。
そのため、1食分の量を体に覚えてもらうために友人と外食をしたりもしました。
改善させたかったので、手間もお金も惜しまずかけました
「痩せる食べもの・太る食べもの」の概念をなくす
よくSNSのダイエットアカウントやネット記事では「痩せる(痩せやすい)食べ物」や「太る(太りやすい)食べ物」といった表現を見出しにつけている投稿・記事が見られますが、糖質が多い食材・タンパク質が多い食材・脂質が多い食材…それぞれの食材にはそれぞれの役割があります。
たとえカロリーが低いものでも、食べすぎたらそれなりに体には蓄積されるし、逆に油まみれのものでも1回きりであったり、食べ過ぎたりしなければ体は数日もあればもとに戻ります。
食材を区別することよりも、まんべんなく食べてバランス良く栄養を摂るということを心がけて食事をするようになりました。
食べることに罪悪感を抱きそうな時の「代替食品」を用意しておく
これはどういうこと?と思われる方もいるかと思いますが、やっぱり前述の「痩せる食べ物・太る食べ物の概念をなくす」というのも一筋縄ではいかないことも多かったです。
その保険として、「甘いものが食べたい、でも罪悪感が残りそう…」なんていうときは、チョコの代わりにハチミツをかけたナッツを食べたり、プロテインバーを食べたりして、自分の中で罪悪感を抱かずに食べられるものを優先して食べるようにしました。
あくまでも「自分の中で」というのが大事!自己満でOK!
あと押しになった筋力トレーニング
2023年の頭から、本格的に筋力を増やすことを目的としたトレーニングを行うようになりました。いわゆるウエイトトレーニングですね。
はじめは慣れないトレーニングに全身筋肉痛になり、体が悲鳴を上げることも多かったですが、それと同時に「こんなにしんどい思いをしてトレーニングをしているのだから、食事から栄養をしっかり摂って体を作りたい」と思えました。
また、トレーニング後は友人にも「ちゃんと食べなきゃ意味ないぞ」と毎回言ってもらえたのも個人的に良かったと思っています。
次第に、自分の中から「食べたものを吐く」という選択が消えていったように思います。
根底にあったのは「自分を変えたい」という気持ち
取り組みを進める中でうまくいかないことも多かったですが、競技選手として、コンスタントに練習を積めるように体を整えたい、強い体で質の良い練習を積み上げたい、もっと強くなりたい、という気持ちが支えになってくれました。
やっぱり一番は大好きな競技でもっと強くなりたいという気持ち!
また、詳細は忘れてしまったのですが、以前「食事との向き合い方は本人の生き方に直結している」「自分の責任で口にしたものを吐いてチャラにして終わり、というのは無責任なのではないか」という文章を目にしたことがあり、グサッときたのも事実ですが、妙に腑に落ちた自分がいました。
極端な考え方かもしれないですが、自分で口にした食べ物の栄養は全部自分の血肉にして、責任を取って生きていきたいという考え方は、今でも変わらず思っていることです。
「おなかが空いたら何か食事を摂る」
「おなかがいっぱいになったら食べるのをやめる」
ようやく当たり前のことを当たり前に判断して行動に移せるようになりました。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
このような形で自分の体験談を丸々表に出すことに躊躇もしましたが、何か少しでも過去の私と同じように悩んでいる方のヒントになれば、という思いで記事にしました。
現在進行形で悩んでいる方や、女子選手を指導する現場のコーチにも届いたらうれしいです。
少しでもあなたのヒントになりますように