初めまして、阿部尋斗です。
デュアルキャリアで働きながら、フィンスイミングで水中最速の男を目指しています!
フィンスイミングとは
フィンスイミングとは、1950年頃にヨーロッパで発祥した競技で、足ひれをつけて水中または水面を泳ぎます。競泳のクロール50mの世界記録が約20秒なのに対して、フィンスイミングの世界記録は50m13秒です。水泳の約1.5倍の速さで泳ぐことができるので水中最速競技とも呼ばれています!
現在はまだオリンピック種目に追加されていませんが、第二のオリンピックと呼ばれている、ワールドゲームズの正式種目になるほど、ヨーロッパを中心に人気のスポーツとなっております!
フィンスイミングの種目とルール
フィンスイミングには4つの種目があります。それぞれの特徴やルールについて解説します。
サーフィス(SF)
呼吸はシュノーケルを使用して行います。 スタート、ターンを除いて(スタート・ターンから15mまでは潜水可能) 身体の一部が水面から出ていなければなりませんが、 腕のかき方は自由です。
【距離】50、100、200、400、800、1500m
アプニア(AP)
アプニアは潜水競技です。短距離種目で呼吸をしないので、シュノーケルもつけません。ゴールタッチよりも前に顔が浮上すると失格になります。14歳以上の選手から50mのアプニア種目には出場可能です。
【距離】50m
イマージョン(IM)
アプニアと同様に潜水競技ですが、スクーバ器材(空気ボンベ・レギュレーター使用)を使い水中を泳ぎます。 顔は水面に出せません。 距離は100m、400mです。
現在日本国内では、行われていません。
【距離】100、200、400m
ビーフィン(BF)
ビーフィン(片足ずつ装着するタイプのフィン)を使用してクロールを泳ぎます。日本では、国際ルールに則った「CMASビーフィン」と 国内のフィンスイミング普及の為に行われている「Jビーフィン」があります。距離や使用可能な道具はそれぞれ異なりますが、Jビーフィンは道具の規定が緩く、気軽に参加できる種目です。
【距離】50、100、200、400m
私は、50、100mのサーフィス(SF)がメイン種目です!!!
フィンスイミングとの出会い
私は、5歳から18歳まで水泳をやっていました。小学生の頃からジュニアオリンピックと呼ばれる水泳の全国大会に出るようになり、水泳漬けの生活を送っていました。
そんなある日(確か中学生くらい)、炎の体育会TVという番組でお笑い芸人のオードリーの春日さんが足ヒレをつけて物凄いスピードで泳いでたんですよ。。。
そこで、高校卒業までに水泳の全国大会で表彰台に上がるような選手になれなければ、大学からフィンスイミングをやろう!と決めて、見事に高校水泳で撃沈したので、水泳は引退しました。
フィンスイミングについて何もわからないまま、フィンスイミングができるであろう日本体育大学に進学し、俺は日本代表になる!と意気込んで北海道から上京してきました。笑
そこからは、もう、フィンスイミング漬けの日々。。。
ただ、今でも忘れません。初めてフィンスイミングを生で見た日。
圧倒的スピード。とんでもない迫力。やる前からハマってました。
見たことない人は、ぜひ見てみてください!
僕も出場した、世界選手権の4×50m Surface という種目です!
世界最速の国を決めるレースで勝負できて最高に楽しかったです。
(日本は手前から2つ目のコース)
現在の活動
私は今、NLS(NoLimits Finswimming Team)に所属して、日々、水中最速を目指してトレーニングをしています。このチームは、2024年度の日本代表14人中7人が所属しているチームで、みんなで煽り合いながら高めあっています。
フィンスイミングの練習は、プールの1レーンを貸し切って練習を行うため、不定期での練習になります。選手それぞれの日程に合わせて、練習があるチームに参加するという不思議な環境で練習を行っています。
私は、週に2回フィン、2回水泳、2回ウエイトトレーニングの計6回の練習を行っていて、そんなにフィンスイミングの練習をしていないように見えますが、1回の練習の負荷がすごいので練習の質が下がらないように別のトレーニングを入れています。もちろん人によっては、週5日フィンスイミングをしている人もいます。(僕は多分集中できない笑)
フィンの練習が少ない代わりに、フィンスイミングの練習をする時は、必ず課題を持って、練習とはいえ絶対に誰にも負けないように意識して練習を行っています。
現在の目標
オリンピックに出ること!って言いたいところですが、フィンスイミングはオリンピックの正式種目ではないので、オリンピックには出られません。しかし、第二のオリンピックと呼ばれている、ワールドゲームズの正式種目にはなっているため、今はそこの出場を目指して頑張っています!
ワールドゲームズへの出場条件は、ワールドゲームズ前年の世界ランキング8位まで。
かなりの狭き門ですが、フィンスイマーにとっては世界最高峰の大会になるので、一度でいいから出てみたいです。いや、出ます。
100SFと4×100SFリレーでWGを狙ってます!
あとは、段階的目標として
- 日本記録の更新
- 世界選手権でのメダル獲得
- フィンスイミングの普及
この3つを目指して取り組んでいます。
特に3つ目のフィンスイミングの普及はもっと力を入れていきたいと思っています!
こんなに迫力があって魅力が詰まっている競技なのに、マイナースポーツでいるのはもったいない!!!
もっと、幅広い層の方々にフィンスイミングを知ってもらえるように、デュアルキャリアを通じて仕事もフィンスイミングも頑張っていきます!
最後まで読んでいただきありがとうございました!