
デュアルキャリアをスタートさせて、10ヶ月が経ちました。
一瞬に感じた10ヶ月を丁寧に振り返ります。
これからデュアルキャリアを目指すアスリートへの参考になれば幸いです。
【5月】ジーケーライン入社
ゴールデンウィーク明け、ジーケーラインに入社しました。
「会社で働く」という経験が初めてであったため、初日はとても緊張していました。
アイスホッケーはオフシーズン。「この期間で頑張っておくぞ」と意気込んでいました。
最初は右も左も分かりませんでした。周りの方々に支えられながら少しずつ成長を実感する日々でした。

【6月】漕ぎ続ける
仕事に少しずつ慣れては、新しいことを覚える毎日でした。
何か新しいことを始める時はいつも、自転車の漕ぎはじめをイメージしています。
最初はひと漕ぎひと漕ぎが重たくても、その分だけ後からスピードがつきます。
最初の負荷が重たければ重たいほど、いつか信じられないスピードになります。
そんなことを日々イメージしながら、会社に向かう日々でした。

この頃から日本への入国規制が緩和されました。フィンランド時代にお世話になった家族が日本を訪れ、4年ぶりに会うことができました。
(ジーケーラインのオフィスは新宿から1駅なので、業務後でも人に会いやすいです。)
【7月】スタートライン
いよいよアイスホッケーとの両立がスタートしました。
北海道のチームから横浜のチームへ移籍したため、競技面でも新しい環境のスタートとなりました。
7月は10日間の日本代表カナダ遠征があり、その期間は会社からお休みをいただきました。
「行ってらっしゃい!」「頑張れよ〜!」
と快く送り出してくださり、「こんな会社があるんだ…」と衝撃を受けました。

【8月】シーズン直前
忙しい中でもプライベートの充実は欠かしませんでした。

ここから来年3月までは、ほとんど休みがありません。平日は仕事で土日は試合です。
休む時に休む、楽しめる時に楽しむ。
デュアルキャリアはメリハリの極みです。
【9月】長丁場
リーグ戦開幕。
日本のプロアイスホッケーリーグの試合は、毎年9月〜3月の毎週土日に開催されています。
シーズンの途中で、ナショナルブレイク(世界中のリーグで、この1週間は休息しましょうという期間)や、年末年始休暇があります。
それ以外は基本的に、毎週土日は試合です。
年間40試合を戦い、上位チームはプレーオフに進出します。
試合にプラスして、スクールやイベントも入ります。

ホーム開幕戦から4戦3勝!
3シーズン目にしてグリッツは、ホーム初勝利・初の2連勝と、初づくしのシーズン序盤戦。
会社の方々も観にきてくれました。
最高のスタートを切り、勢いそのままに今季のリーグ戦を席巻したいところでしたが…。
【10月】楽しさと、もどかしさ
秋が近づくと共に、グリッツは低空飛行に入ります。
開幕から好スタートを切りましたが、その後は勝ち星から遠のきました。チームの雰囲気も暗く、出口の見えないトンネルの中を彷徨いました。
反比例するように、営業成績がグングン伸びた時期でした。
楽しさと、もどかしさが入り混じったような、複雑な期間。これもデュアルキャリアの面白さかもしれません。
これといった写真がないほどに、混沌とした10月でした。
【11月】ハンガリー遠征
日本代表に選出され、ハンガリーにて国際親善試合を3試合こなしました。
アイスホッケー日本代表の監督は9月ごろ交代し、カナダ人の新監督を迎えての初陣です。

安定したプレーができ、信頼をしてもらえている印象で遠征を終えました。
帰り際に、「2月の遠征もよろしく頼む」と伝えられました。
仕事の方は、遠征で1週間休んでいるため、少々焦る時期でもありました。
ただ、会社の皆さんがサポートしてくださったため、自分の定めた目標をクリアすることができました。
【12月】全日本選手権

9月〜3月のリーグ戦とは別に、もう一つ大会があります。
それは毎年12月に開催される「全日本選手権」です。
全国のプロ、社会人、大学生それぞれのトップチームが集結し、トーナメント方式で戦う大会です。
トーナメント方式のため、普段のリーグ戦よりも盛り上がります。ジャイアントキリングは毎年のようにあります。
グリッツは決勝戦に進めなかったものの、昨年優勝チームに大接戦を演じ、大会を沸かせました。
仕事面では、12月は結果が出ず、苦しい時期でした。しかしこういった時こそ、しっかり頑張り、しっかり楽しむことを忘れませんでした。

【1月】ロケットスタート
新年。気持ち新たに、アイスホッケーと仕事をスタートさせました。
グリッツは連敗を脱出し、シーズン後半戦を良い形でスタートしました。
チームの雰囲気も明るくなりました。
競技も仕事も、結果を出すことが、あらゆる心配を解決してくれます。
仕事は月末にかけてどんどん数字が出ました。12月に苦しんだ理由を洗い出し、改善したのが要因でした。

【2月】終盤へ
日本代表のイギリス遠征がありました。

11月と同様、ナショナルブレイク期間に行われるトーナメントに参加しました。
営業成績を落とさないためにも、遠征中も出来る限りのことをしました。
精神的に余裕がないわけではありませんでしたが、競技も仕事も結果を出すために、とにかく必死でした。
結果こそが不安を取り除いてくれるからです。
仕事においては、帰国後にロケットスタートを切るための準備期間と位置付け、有意義に過ごしました。
帰国後はグリッツがチーム史上初の3連勝を達成します。
これでシーズン9勝目。
チーム史上初の、シーズン2桁勝利に大手をかけました。
そしていよいよ、デュアルキャリア1年目が終盤に差し掛かります。
【3月】ラストスパート
3月の試合は、ホーム最終戦2試合のみ。
満員のスタジアムの中で2連勝し、シーズンを終えました。

残すは仕事。営業で規定成績を達成し、昇進することが目標です。
この記事を書いている期間が、まさに正念場です。
こうして10ヶ月を振り返ることで、最後の力を振り絞ろうと改めて思いました。
最後に
デュアルキャリアは自分の未来を切り拓いてくれる最高の手段です。
競技も仕事も両立できる、制度や風土が整っている会社を探さなければいけません。
ジーケーラインはアスリートにとって、日本で一番の会社だと思っています。
アスリートの皆さん、ジーケーラインでお待ちしてます。